2021-06-06から1日間の記事一覧

日本をぶらぶら@桃岩荘

ユースホステルとは、主に若者向けの、相部屋を基本とした安い宿のことで、いまでいうゲストハウスのようなものである。もともと海外で始まったものだが、日本では1970年代くらいに全盛期を迎え、全国各地に数多くのユースホステルが存在した。当時の若者の…

台湾再訪@一人でネコ村

豊田村で何もしない苦痛の4時間を過ごした翌日(無事に脱出できた)、花蓮から台北へ戻った僕は、最終日の予定を思案していた。台湾の首都台北は見どころ満載である。世界一の高さを誇る台北101。ショッピングもたのしい西門町。中国歴代王朝の宝物が集う故…

台湾再訪@豊田駅

3年ぶり7回目の台湾で、僕は初心に返ることを決意し、台北到着後、すぐさま東部方面行きの電車へ乗り込み、7年ぶり4回目の花蓮訪問となったのである。 おなじみの日本語が話せるおばちゃんの宿に投宿した翌日、僕は日本時代の痕跡をたどるため、台東県に…

台湾再訪@何度目だ花蓮

台湾の東側は、日本でいう日本海側の風情がある。ようするに、さびれている。 その東側の中心都市が花蓮である。 かつて日本の移民が大勢訪れ、移民村が作られた花蓮の街には、独特の空気が漂っている。僕はその空気が大好きだった。 花蓮を訪れたときに必ず…

台湾再訪@一人で日本統治期の史跡巡り

台湾に日本統治時代の面影が随所に残っているというのは、この旅行記で何度も書いてきた。保安駅や飛虎将軍廟、豊田村や花蓮など、数々の遺構を訪れてきた。 そんな僕が今回注目するのが、桃園神社だ。台湾中心部から1時間ほど、桃園国際空港がある街に、台…

台湾再訪 一人でセントレア

社会人になって4年目の年末。今年は実に散々な一年だった。 初めての異動で山奥へとばされ、夏にはぎっくり腰を発症(2年ぶり3回目)し、どこにも旅へ出られなかった。 腰痛も癒えたことだし、1年の最後はパーッと台湾へ行くしかない。 ボーナスももらい懐…

台湾再訪 一人で台北101

完全に場違いなリゾート地、恒春から決死の思いで脱出した僕は、高雄から新幹線に乗り換え、台北へと帰還した。地獄からの生還。リゾート地に一人で行ってはいけないといういい教訓となった。やはり旅というのは日々勉強なのである。 さて、台北での宿を確保…

台湾再訪 一人でリゾート

「海角七号」という台湾映画がある。 日本統治時代の切ない恋模様を現代の若者たちとうまくリンクさせて描く感動作で、台湾ではタイタニックを超え歴代1位の興行収入を記録した大ヒット作だ。僕は日本での公開初日に、わざわざ名古屋まで出向き、風邪を押し…

台湾再訪 その1 原住民の村

多納村である。 台湾にリベンジを果たした1年後、見事社会人になった僕は、多納村を再訪していた。 屏東からバスで大津へ、大津からは客待ちのタクシー運転手にいわれるがままタクシーに乗車し、なんなく多納村へ到着だ。社会人になり、お金を手にすると、…

台湾リベンジ 最終夜

2008年1月29日 リベンジ【revenge】 [名]復讐すること。報復。仇討。借りを返すこと。 ~大辞泉より~ そう。リベンジである。 2008年1月29日 午前5時半。台北駅前バスターミナル。 見事リベンジを果たした僕は、バスの添乗員であるお姉ちゃ…

台湾リベンジ 第14夜 保安駅

2008年1月28日 午後12時34分。 いま僕は台南駅にいます。 来ちゃった…。本当に来ちゃった…。 基隆から5時間近くかけて来ちゃったよ…。 昨夜、橋本氏の大阪府知事就任を見届けすぐさま眠りについたためか、今朝は 午前5時ぐらいに目が覚めてしま…

台湾リベンジ 第13夜 基隆

2008年1月27日 帰国便が飛び立つまであと48時間。 昨日台湾一周をはたしてしまったため。時間はたっぷりある。 ユースを10時半ごろチェックアウトし、曇り空の中、台北駅前にある国光客運バスターミナルへと向かう。今日は台湾有数の観光地である…

台湾リベンジ 第12夜 台北

2008年1月26日 ビュッ! カキーン! ビュッ! カキーン! よし、まずまずだな。 筋肉痛にも負けず、早朝からバッティングセンターでトレーニングを積む日本(から来た大して野球経験のない旅行者)代表。 今日は花蓮を離れる日。 ホテルの受付でお金…

台湾リベンジ 第11夜 花蓮

2008年1月25日 花蓮のお馴染みの宿に泊まるのは3年連続3回目なのだが、実は特別快適というわけではない。 花蓮の街中ということで夜も外はうるさいし、テレビもケーブルテレビに加入していないようで視聴できるチャンネルも数えるほどしかない。内装…

台湾リベンジ 第10夜 花蓮

2008年1月24日 台東の夜は長い。 まして外の散策もテレビ鑑賞も不可となったこんな夜はさらに長く感じる。 ベッドに寝転がり、今夜のエンジョイメニューを考えてみたところ、カラオケ、しりとりなどの楽しい企画が浮かんだが、一人するとなるとちょっ…

台湾リベンジ 第9夜 台東

2008年1月23日 『ウ~ッワンワンワン!!』 『キュウ~イ!!キュウ~イ!!』 『キャキャキャキャ!!!』 …。 怖い…。 深夜から街中に響き渡る獣(と思われるもの)たちの鳴き声。 ここ多納村は山の中のちょっとした土地に作られた村。最寄の街から…

台湾リベンジ 第8夜 多納

2008年1月22日 お元気でしょうか?そちらは極寒の中、後期試験で苦しんでいることと思います。 日本を離れ今日で1週間、何の連絡もないのでさぞかし心配していたことと思いますが、僕はまだ生きています。台北から西へまわり、台中では宿の料金交渉…

台湾リベンジ 第7夜 得恩谷

2008年1月21日 『お、お兄ちゃんあんたここまでいったい何で来たのよ…?』 「い、いや、バスですけど…」 『バ…ス…?』 「そ、そう…」 『え、エェェェェッ~!!』 日が陰り始めた午後4時半、僕は台湾南部の山中で観光案内所のおばちゃんに絶叫を浴び…

台湾リベンジ 第6夜 高雄

2008年1月20日 ここ台南には、神様になった日本人がいた。 「神様になった」といっても、別に宗教団体の教祖になったわけではない。死後に神様として信仰の対象として祀られた日本の兵隊さんが台南にはいたのだ。 昨年、台湾へ初めて行った際に訪れた…

台湾リベンジ 第5夜 台南

2008年1月19日 ZZZ … ZZZ… ジリリリン! ジリリリリン! ジリリリリン! ZZZ… ZZZ… ジリリリリン! ジリリリリン! ジリリリリン! …。 ジリリリリン! ジリリリリン! ジリリリリン! …。 うぅぅ…。うるさい…。 まだ4時だぞ…。 あとで知ったことだ…

台湾リベンジ 第4夜 阿里山

2008年 1月18日 台湾中西部の街、嘉義。鶏肉飯で有名なこの街であるが、実は阿里山へと向かう交通の起点となる街としても有名なのである。 阿里山というのは、標高2000mくらいの山で、日本時代に国立公園として開発され、山中でとれた杉は日本本…

台湾リベンジ 第3夜 嘉義

2008年1月17日 台湾は島国であり、しかも真中に3000メートル級の山々がそびえ立っているため、鉄道というものはあまり発達していないようだ。地図をみれば分かるように、ちょうど島を一周するように海岸線を鉄道が走っている。しかしその他には昨…

台湾リベンジ 第2夜 台中

2008年1月16日 ハッと目を覚ますと、時計の針はなんと10時を指していた。まずい、初日から大寝坊である。 昨晩、ホテルのテレビをつけると、坂口○二主演のドラマ『医龍』が放送されていた。台湾ではケーブルテレビが主流であり、その中には日本のド…

台湾リベンジ 第1夜 台北

2008年 1月15日 リベンジである。 1月15日、22時ちょうど。 僕は1年ぶりに台北の駅前に立った。 相変わらず蒸し暑い台北の街。しかし、どこか懐かしかった。 昨年の夏、サークルの仲間を引き連れ台湾にやってきた僕は、見事に台湾にハマってし…

ヨーロッパ紀行 エピローグ

「ニホンジンノオキャクサマ、ササノッテノッテ!クウコウヘムカウヨ!」 ローマ空港まで案内してくれるというイタリア人男性は、そういいながら奥さまのキャリーバックだけを素早く手に取り、ホテルを出て送迎用の車へと向かった。僕のキャリーバックの方が…

ヨーロッパ紀行 第24夜 ローマ 

『Oh!アリガトウ!コレニホンゴメニュウー!』 …。 朝にも関わらず、めっちゃ客引きしてくる我々の救世主。いったい何時から営業しているんだ、この店は…。 駅へ行く時に必ず通る道なので避けようがないのだが、朝からあの大型ピザを食べるのは無理だ。シッ…

ヨーロッパ紀行 第23夜 バチカン

『すべての道はローマに通ず』という格言がある。 その当時のローマ帝国の繁栄ぶりを伝える言葉なのだが(たぶん)、学生時代、「本当にすべての道はローマに通じているのかしら?」という疑問を持った僕は、中国から陸路でローマを目指そうというふざけた旅を…

ヨーロッパ紀行 第22夜 シエナ ローマ

今回の「フィレンツェ・ローマ6泊8日の旅」は、フィレンツェ3日間(といっても初日は深夜着)とローマ3日間の日程が組まれているのだが、前述したように決まっているのは飛行機とホテルのみで、あとはご自由にお過ごしくださいという放任主義。つまり、フ…

ヨーロッパ紀行 第21夜 フィレンツェ

ゴーンゴーンゴーン… どこからか鳴り響く教会の鐘の音。そのあまりのうるささに目を覚ました。時計を見ると、朝の6時半。まだ寝ていたいが妙に頭はさえている。日本ではもうお昼すぎ。これが時差の力なのだ。にもかかわらず、奥さまはまだ眠ったまま。よほ…

ヨーロッパ紀行 第20夜 フランクフルト 

僕の旅は基本的に一人である。 一人旅のほうが気楽だから!なんて昔は言っていたが、はっきり言う。それは強がりだ。僕は友達が少ない。故にいつも一人旅だったのだ。(後輩を連れた1度目のヨーロッパの旅は例外中の例外) しかし、まさか2人でヨーロッパを…